マトリョーシカ情報よりコケシ情報が多いのは、どうも東北復興支援が絡んでいるからのようである。「どれに行こうかな」と悩んでいる間に出遅れてしまう。さすが東京。
原宿といえばビームス、ビームスといえばおしゃれ。そんなおしゃれさんのギャラリーでコケシが販売されるという。完全に出遅れたが行ってみた。ビームスとのコラボであるインディゴコケシはイベント初日2時間以内で完売したとのこと。これも錬金術のひとつであるなと感心。ピカソの彫刻のように見えなくもない「創作コケシ」がステキだ。が、もちろん高すぎ。買ったところでどうやってカナダに運ぶかという問題もある(買わないが)。
ところでこのビームスのfennicaには民芸品が置いてあった。いつもこうなのか。出西窯の食器が都会的な演出で並んでいた。
さてさて、こんなところまで来たからには、ステキな洋服の試着を断行。さすが素材にもデザインにも手抜かりがない。しかし、気に入ったものはみな(私の体に)入らない。ロンドン&東京の外食続きの生活で着実に太ったことはわかっていたが、ここまでとは。
「いかがですか?」
「入らないんです」
「え?どのあたりがですか?」
嗚呼、ファッションが私から逃げていく。
どれもこれも入らなくてショゲていたら、店員さんがコケシの展示会の小冊子を呉れた。お気遣いありがとう。


