私の古本買いはまだまだ続く…
文芸翻訳について情報収集しよっかな、と読んでみたけど、文芸翻訳の現代史というか系譜的な情報と、翻訳したい日本の小説だとか、オススメの海外小説などが羅列されているような内容。柴田元幸と高橋源一郎の対談による比較文学論だけど、対談ゆえに、グダグダした感じなので走り読み。
この二人が綿矢りさの『インストール』に収録されている『You can keep it』を絶賛していたので読んだ… 『インストール』より面白かった。実は私は小学生の頃「もらう側」のほうだったことがあり、読みながら心がチクリ。小説の中で、起動させたコンピューターにインストールされていたウェブ ブラウザが「ネットスケープ」だったので時代を感じた。仕事したことあったな、ネットスケープと。
時代を感じるといえば、『ガラスの街』の表紙には黒電話が。「電話帳」で番号を調べたところに電話をかけるというのがミソ(?)になっている話なので。私にはそういう時代の記憶も生々しく残っているから違和感なく読めるけど、去年生まれた姪っ子などは人に説明してもらわないと意味がわからないハズ。
『ガラスの街』は80年代の自信喪失気味のニューヨークの香りがムンムン。後期資本主義っぽい、希望がどこにもなさそうな、家族関係も皆無に近い、閉塞した感じが、とても好きだった。だからそういうアメリカの小説をよく読んでいた。何をしたらいいかわからなくって悩んでいた頃の自分とシンクしていたのかも。嗚呼懐かしい。いつの間にか「何をしたらいいかわからない」が「やらなければならないことが多ずぎる」に変わっているケド。そういう翻訳小説を読んでいたことが今の仕事を選んだ原点だったのかも。
最近、戸田奈津子が自叙伝みたいな本を出したけど、人に「アンタも字幕翻訳したいって若い頃に言ってたよ」と言われ、建築家になりたいと願っていたら水道配管工事ができるようになったぐらいのかんじかなと…




私の下で働いている子は黒電話どころか「ダイヤルアップ」でインターネットに接続するっていうのがわからなかったよ!
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いやーん!だからってわけでもないけどさ、メールアドレスが earthlink.netとかになっていると「この人テクノロジー系大丈夫かしら?」と不安になるんだよね。
そのうちWIFIが無料になると「空気中に漂っているもの」ということにもなりそう!
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AOLとかもね。
携帯の電波ももうあることが前提になってる。
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