ロンドンから帰ってきた。食中毒から復活したかと思いきや、寒いカナダに戻ってきて風邪気味。三カ月の留守の間にいろんなものが郵送で送られてきていた。こういうときに限って面倒なものが郵送されてくる。その内容も「電話してこい」とか「ウェブサイトをチェックしろ」というものがほとんどで、それならメールにしてほしいな。まだまだ滞在中の出来事が書ききれていないから、ロンドン日記は記録のためにしばらく続けよう。
エディンバラ旅行の続きを書こう。
かつては英国王室の豪華ヨット、今は博物館になっているブリタニア号がエディンバラにある。そんなことは現地入りしてから知ったが、行ってみたらショッピングセンターの裏側にあった。出入口はショッピングセンターの中から…
ブリタニア号は97年イギリスによる香港返還のときにチャールズ皇太子とパットン総督を乗せて香港を去った船。あの頃、お金のある香港人はカナダに押し寄せたし、この船を見物している今、香港では民主化デモが繰り広げられているし、不思議な巡り合わせ。
ダイアナ妃とチャールズ皇太子のハネムーンもこの船で(嗚呼…)ウィリアムとハリーも幼い頃これに乗ってカナダのトロントに来ている。
エリザベス女王にとっては思い出がいっぱい詰まった船で、おそらくこれで航海中はプライバシーも守られてのんびりできたに違いない。この船の引退式には泣いたといわれている(その番組を最近見たけど本当に涙目だった)。船が老朽化してお役御免になったのだけど、これを動かすのに三百人ぐらいの人員が必要。贅沢だということで新しいヨットは作ってもらえなかったとのこと。まあ飛行機で自由自在に迅速に旅ができるようになる前に作られた船だから、今はこんなのにのってちんたら世界を旅しない、ということなのかも。
ブリタニア号の中にあるものは皇室の人たちの寝室、オフィス、居間、晩餐会を開く大広間、船を見守る海軍士や船員たちの部屋などなど見るところは多い。船の一部が喫茶室になっていて、海を眺めながらアフタヌーンティーも楽しめる。私は晴れ女。このアフタヌーンティーの時間も空も海も澄み渡り至福のときを過ごすことが出来、ラッキーだった。
前回も書いたけど、スコットランドはもう一度是非訪ねてみたい。いつか機会があればウェールズやアイルランドにも足を伸ばしてみたい。



