ロンドンは秋めいてきている。しかし9月は記録的に乾燥し温暖であったらしい。なんとラッキーな。雨女ではないのかも。
ロンドンで私にはニット仲間、教授にはジョギング仲間ができた。しかし、インドアとアウトドアという決定的な違いがあるけど、そこに集まってくる人たちの種類がものすごく違う。なんなのだろう、この差は。集合場所の地域差というのもあるかも。ジョギングのほうはチェルシーという富裕層の多い地区が集合場所で、ニットのほうはグラフィティがいっぱいの鉄道のそば。ロンドンの富裕層と付き合うチャンスは私には訪れない。
それに加え、私は仕事をあちこちの公立図書館でやることが多く、まあ公立図書館にインターネットを求めてくる人々といえば、普通の人が大半だけど、なんか狂っているよね… という人もいる。仕事しつつ人間観察に忙しい。
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英語もままならない上にどこか頭がおかしくなっているアジア系のおばさんが、コンピューターがうまく使えなくてイライラし、図書館員を呼びつけては一生懸命説明している。単語すら聞き分けるのが大変なおばさんの横に座って、白人の図書館員が「何がしたいのか説明して」とか「それは自分で決めることよ」とか「ごめんなさい、ちょっと何がしたいのかわからないわ」などと根気よく相手をしてあげている。なのに、アジア系のおばさんはイライラが頂点に達して、コインのようなものを机に叩きつける。図書館員って大変ね。
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暖かい日が続くので、図書館の窓が開け放たれている。爽やかな風が通るのかと思いきや、オシッコ臭い。窓からニオってくるのか、それとも窓際のあの男が放つ臭いなのか。そんなに汚そうには見えないんだけど、ここは図書館の二階だからな。
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どことなく怪しい、どことなく狂気が感じられる白人のおばさんの携帯がピーピー鳴る。そして、これまたどことなく狂気の漂う有色人種のおっさんが、彼女の携帯が鳴るたびに文句を言いに行く。おばさんは消音の設定方法を知らないのだろう(と勝手に想像)。午後八時、またピーピー鳴った。おっさんが走っていく。
「これが最後だからな!これが最後の通告だからな!」
と激しく責め立てる。最後を見届けることなく私は帰途に着いた。
公共施設を共有するって、割と我慢強い人が世の中の半数を占めているから可能なのかも、と最近思う。


サンフランシスコのメインライブラリーなんかも、すごいよね、、、
シェルターみたいな、専用バスルームのような、たまり場で。
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まだあれほどにシェルター化はしていないようだったけどね、、、
メインライブラリーに猫の鳴声をすごく上手に真似る黒人のおじさんがいたよ。まだいるのかな。
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