ロンドン日記 その11

近くにロンドンで一番古いと言われる「Electric Cinema」という映画館があるので行ってみた。見たい映画がここで上映されていたので。見たのはデイビッド・クローネンバーグの「Maps to the Stars」映画についてはまた後で。

この映画館は紆余曲折あり閉館や改装を経て今の状態らしい。サンフランシスコで言えばカストロ劇場みたいな感じ。中は超豪華。全席VIP仕立てで、座席は革ソファーにオットマン付き。オットマンの中にはカシミアの膝掛けが!バーがあるのでお酒を飲みながら映画鑑賞も可能。銀幕前の一番首が痛くなる席はベッド席で寝転べる。そこはもちろんカップルが占拠。古い映画館なのでスクリーンが小さいかもと思っていたら、そこは最新技術が。映画が始まるときに、カーテンが開き、スクリーンがウィーンと前に出てきて広がる。


ベッド席
オットマン付き
飛び出す銀幕

普通のVIPシアターよりも値段は高いかもしれないが(一人18ポンドで、ベッド席は少し安い)、「すっごーい!」とはしゃげる。どこのVIPシアターもほかの映画の予告編は見せるけど、コマーシャルは一切ない。ここも同じ。まあ、映画は家で見る人々にとっては、なぜ大枚はたいて劇場に行くのか理解しがたいことだけど、劇場好きにはたまらない場所ですよ。

実は、切り裂きジャックとは別の、ノッティングヒルで1940年から50年代に起きた連続殺人事件の犯人が、この映画館の映写技師だったと言われている。この事件は「10 Rillington Place」という映画になっている。この通りの名前は変えられて、建物もなくなっているのだけど。怖いな、ロンドン!幽霊とかあちこちに出てきそう!(亡霊好きなのに一度も亡霊を見たことがない友人の顔が過ぎった)

見た映画も幽霊が出てくる話だった。デイビッド・クローネンバーグ監督ということで、変な不思議な話なんだろうなと思いつつ、案の定評価も低くて、それでも私は結構好きな監督で、好きそうな話だったので見に行った。いやぁ、やっぱり話がアレでしたが、「意味わかった?」「どういうこと?」などなどと鑑賞後の話は尽きない。私も教授も楽しんだ。出演俳優みんな好きだけど、これ見て、ロバート・パティンソンが好きになったな。
http://www.imdb.com/title/tt2172584/

ところで、ロンドンは大都会なのに、夜が短い。午後9時頃の映画を見ると、その後開いている店がほとんどない!トロントのほうが夜は長い。

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