一週間、北米初のワールド・プライドがトロントで開催された。私はその会場である地区に住んでいるので、毎年この時期はパーティ騒音と交通規制に悩まされるが、今年は「ワールド」なので凄かった。ストリートは連日午前2時までドンチャカ騒ぎ。プライベート・パーティも今年は派手そうだった。プライド・パレードは「性的マイノリティの人たちを認め、受け入れる」という、排他的な考えとは真逆なものなので、見ていても気分がよく楽しいし、やっぱりワールドだと規模が大きいので感動的なところも多かった。来年はマドリッドだって。
そして7月1日はカナダ・デー。「プライド・ウィークでお金使い果たしちゃった!」という若者は多いと思うな。ウチの近くのステーキハウスは、プライド・ウィーク中は虹色の旗とカナダの国旗をはためかせていたが、祭典が終わるやいなや、さっさと虹色の旗を降ろし、今日はカナダ国旗のみ。この辺りのビジネスは引き続き虹の旗を掲げているけど、やはり建国記念日とあって、政治的信条を異にするお客さんにステーキを売りたいのだろうか。
我々はメインのパレードの前日にブラブラと様子を見に行った。そして雰囲気に呑まれてプライド・マトリョーシカを買ってしまった。25ドル。全然可愛くないけど、「ワールド・プライドってオリンピックみたいなもんだから!コレクションに加えるべきだ!」と横から教授が積極的に薦めてくるので、「買ってくれんのかな?」と期待して「じゃあ、ください」と言ったら、自分で払え、と。引っ込みがつかなくなったので買ってしまった。一応、このマトリョーシカは、ロシアのLGBTコミュニティを支援するためのもの(http://www.pridedolls.com/)。タダの土産モノではない。
私は「自分が」可愛いと思ったマトリョーシカを集めることが趣味なので、これをマトリョーシカの森に入れていいものやら悩む。決して可愛くないし、手でペイントしていることが重要な人形なのに、顔の部分は手描きではなく、プリント。しかし、一番外側のドラッグ・クイーンの顔は、今後マトリョーシカの絵柄となる潜在能力があると思う。長いまつげ、濃い化粧、特徴のある眉、グロスでテカってる唇などなど。ま、これも年に一度取り出して飾る「雛人形」のような扱いを受けることになるであろう。
あと、プライド・モチーフを編み、木の枝にぶらさげてみた。去年まで飾っていたプライド・ポンポンより満足度が高い。しかし、誰にも気づかれずにいる(と思う)。


