マトリョーシカ — ウィニペグから —

週末カナダのマニトバ州に行ってきた。飛行機でウィニペグまで飛んだが、そこから車でトランス・カナダ・ハイウェイというカナダを東西に横断できる高速道路も走った。「プレーリー」というどこまでも真っ平らな平原を突っ切っていると、経度ではかるとカナダのど真ん中であることを知らせる標識に遭遇した。ウィニペグからオンタリオ州に向かう途中だった。トランス・カナダ・ハイウェイというのは自転車での走行も可能なようで、路肩を長距離バイカーたちが走っていた。

ウィニペグに最初に移住してきたのはフランス系移民で、今でもフランス語を主に話すSaint Bonifaceという地区がある。この地区出身の知人がいるけど本当に英仏のバイリンガル。羨ましい限りだ。フランスからやってきたキリスト教信者らによって19世紀に建てられたという、トラピスト教会の跡地を見に行こうとしたら、「シェークスピア劇上演中のため入場お断り」と書いてあった。火事で石の壁以外は何も残っていないので、野外劇をやるのにはもってこいな感じ。

さて、実はそのようなことは私にはどうでもよいのである。ウィニペグといえばウクライナからの移民が多く、ウクライナのみやげもの屋がいくつかある。当然そこにはマトリョーシカが並んでいる。空港に降り立つなり「まずはマトリョーシカかな」と苦行に耐えるための「飴」の入手から。「いつかは報われる」のを期待するのではなく、「前倒しで報いてもらう」というのが私の流儀。

今回で来店2度目のこの店の主人はウクライナ独立派。マトリョーシカを買った私へのサービスにウクライナ国旗のシールを呉れた。妙に細長い形で、これを目の下に貼ってウクライナ・サポーターになって欲しいのだそうで。いつの間にかワールドカップの話にすり変わっていた。今後のために、「どれぐらいの頻度でマトリョーシカ輸入してるの?」と聞いてみたら、「そんなに頻繁に要るものなの?」と一蹴された。


まつエクがすごい
年増なスナックのママ風。ロクロ首に見えるのが怖い
一番可愛い
前髪の渦巻きが怖い
まっすぐに立てない

展開させてみると、かなりの個性があって気に入ったけど、昨日アップしたビンテージのとはやっぱり違うなぁ。アムステルダムの出展者に聞いたら、70年代の「ソビエト」からのマトリョーシカらしい。真偽のほどは分からないが、ここは騙されたと思って鵜呑みにするほうが楽しいネ!

3 thoughts on “マトリョーシカ — ウィニペグから —”

  1. 小学生の時、父のいとこが新婚旅行でなぜかソビエトに行き、お土産にそのマトリョーシカ?っていう人形をくれた。とっくになくしちゃったけど、今あれば値打ちもの?残念。

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  2. ユキちゃん
    目尻のシワだね。
    じゅんこさん
    金銭的価値はないと思うけど。でかくて中に入っている人形の数が多ければ高いというのがマトリョーシカの相場のような気がする。

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