友達とサシ飲みをする約束があったのに、約束の時間に遅れちゃまずい!とタクシーに飛び込んだ。「ウェルカム!」と愛想のよさげなインド人の運転手。しばらくすると、ガサゴソとカバンからジップロックを取り出す。スイカを一口サイズに切ったものがいっぱい入ってる。
「おひとつどうぞ」
と押しが強い。「結構です」と断ったけど、ジップロックを後部座席に突き出して、「遠慮しないで」とさらに押す。おめぇ、そのスイカは何時カットしたのだ、今日は蒸し暑い日だぞ、腐ってないだろうか、などと呟く一方で、ただの親切心だろうから無碍に断るのは心苦しいと気を揉む。これが何度も繰り返され、私は負けた。生ぬるい!青酸カリ入りかもしれない!
「知らないおじさんからお菓子をもらっても食べてはだめよ」
なんて母は子に向かって言うだろうが、大人へと生長すると、食べ物への誘惑とは別の大人の事情で、私はスイカを食ってしまった。しかもスイカの水分で指がベトベト。するとタクシーの運転手はササっと紙ナプキンを差し出す。やはり強引な親切者なだけなのかも。スイカといい、紙ナプキンといい、差し出す所作が押しの強さを物語る!
「嗚呼、早く店に行って、毒が体を回る前にアルコールを一気飲みしたい…」
と心から神様に願った(胸の前で手を合わせる)
「ニホンジンデスカ?ドモアリガト」
そう、私は日本人。神様に祈るときは、神社の賽銭箱の前に立っているイメージだからな。
一夜明けたけど、今日も私は生きている!アルコールのおかげ?神のご加護?


そんな時はスイカアレルギーだって言うんだよ!
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妙案!次は頑張る。
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それは!最近のニュース「利尿菓子タクシー事件」を思い起こさせますね………スイカだし。
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利尿菓子タクシー事件!!今知った。怖い!でもねインド人のタクシー運転手もスイカを食べてた。言い訳にならないけど。
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私(というか息子)もよくバスとかで知らないおばさんから「ホレホレこれ食いな」ってお菓子とか差し出される。
いえいえ。とか言っても「そんな遠慮しないの!」って言われたり、ヨボヨボのおばあさんだったりすると断れない、、、、
ほんとは断らなきゃいけないのわかってるんだけど。
だからお気持ちお察しします。
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「利尿菓子タクシー事件」を肝に命じて、断る努力をお互いにしよう!
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