わたしの渡世日記

「いいとも」が幕を閉じるとあって、金曜日は黒柳徹子がテレフォンショッキングのゲストだった。「いいとも」なんてもう何年も見てなかったが、私は実は黒柳徹子ファンであるため、友達がリンクを送ってくれて見た。ナンシー関には「愚鈍」と呼ばれた徹子チャンだけど、まあ私も愚鈍だし「四十路に入ってこれでいいのかな」と心を悩ませているところへ、徹子チャンを見て「80歳でアレだからな」と思うのである。私もトットちゃん並に学校生活に馴染むのに苦労したので、初めてトットちゃんを読んだときはほっと安心したものである。

どんな大人になりたいかと青春時代の深遠な悩みを抱えて読書していたら、黒柳徹子(トットちゃん)→向田邦子→黒柳徹子→高峰秀子という順番で、私はコレでいいんだという自己肯定に至ったという次第。なぜこの人たちだったのかは謎だけど三人は交流があったのでそれぞれのエッセイを芋づる式に読んだのだった。向田邦子と高峰秀子に関しては、ウチの祖父も好きだったらしく、「嗚呼もう向田ドラマが見られなくなるな(飛行機墜落事故で亡くなったときのコメント)」、「高峰秀子は頭のいい女優で一味違う」と言っていたのを思い出す。

この間日本帰国の折にこれを買ってきて読んだ。

ウチの祖父は戦争に行かなかったけど、祖父より若い、特攻隊として空に散っていったような世代の男たちに絶大な人気を誇っていたことが分かる。上巻の最後は戦火の中映画撮影していた描写があって泣けた。

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