出雲の民窯 – 出西窯

出雲の出西窯を訪ねたときに買った本。

民藝運動について知らなくても平気。これを読めば分かるから。

やっぱり太平洋戦争で人生の予定が狂って、人生仕切り直した人の話だから説得力あるけど、背水の陣を引くって重要ね。地道にコツコツやってさえいればなんとかなる… なんてことはなく、すごく積極的。

「世襲」で始めたわけじゃない点も現代につなげやすい。

都会に出ずに田舎で勝負した人の話だし、地産地消で地元を盛り上げたいなんて思っている人にはグっとくるところも多いと思う。ま、でも基本は地方発であっても「(しかるべき)第三者の眼」がいかにも大事。自己満足って何かを極めようとするときの最大の敵よね。

どれぐらいの貧乏生活を強いられていたのかというのも窺えるところもいいな。

今日、そういう話をしてたところなんだよな。元美術専攻の学生と元英文学専攻の学生(私)との会話で、自分の得意なことを活かせる仕事をするにはどのヘンまで貧乏を我慢できるか、という話。私は翻訳(とブログ)に出会ったおかげ切り抜けられたんだけど。

Leave a comment