クライアントのひとつが日本でビッグなお仕事があるらしく、先週からずっと、あちらが飛行機に乗るまで二人三脚で仕事をしました。最後の最後、搭乗前にファイルを一個送ってきたので、日本到着して空港でメールチェックしたら翻訳が届いているという算段。もう眠くて眠くて、毎晩船漕いで仕事したよ!
非常事態は収束に向かったので、ジムへ。明日はいよいよマドンナが来る。すごいよ。私がスクワットしてる横で写真撮影用の舞台とか、音響機材や赤い絨毯が運び込まれてた。新しいジムなのに壁のペンキ塗り替えてたし。朝は例のマドンナのクラスに入れる人たちのオーディションがあり、85名の中から25名が選ばれ、歓喜の涙に咽ぶ人が続出だったのよ、とトレーナーが教えてくれた。まるでアメリカンアイドルみたい。女子ロッカールームでは、清掃員たちが「残業を申し渡されたわ…クレイジー」と文句をヒソヒソ言い合っていた。
トレーナーに「明日来るの?」と聞かれたので首を横に振ると、「気が変わるかもしれないし、入場者用のリストバンドだけもらっていきなよ」と言われた。そっかぁ、もう友達と遊ぶ約束したから絶対に来ないけど、そんなふうに言われると準備しとくに越したことはないような気もする。
千手観音のようにマルチタスクができるけど、慇懃な笑みは一切ふりまかない受付のお姉さん(私は好きだけど)に、「リストバンド頂戴」というと、手早くファイルを開いて蛍光ペンで私の名前にビューっと線を引いて、
「6時半までに絶対入場してね。カクテルパーティだからうんとおしゃれして、ヒール履いてこい」
と言われた。私はてっきりルールーレモンのワンダーパンツでよいのだと思っていたので驚いた。そしたら受付の姉さんにジローっと…睨まれ、「It’s a cocktail party!」と言われた。
いやぁ、私、HARD CANDYの伊藤みどりだから… と独り心の中で呟く。誰にも何にも言われてないけど。伊藤みどりに失礼か。今オリンピック開催中だから、普段は思い出さない人(伊藤みどり)のこと思い出してしまった。
ジム帰り、食料品を買い物していたら友達に偶然出くわした。「カクカクシカジカでマドンナのジムに通ってる」と話したら、「マドンナ イズ クリーピィ」と色々とディスられた(マドンナと、ワークアウトと、完全に踊らされている点すべてにおいて)。彼女はヨガ派、ナチュラル派。でも彼女のカートの中には数々の冷凍食品が!それを見て私はちょっと安心。私はディスりませんよ、そーゆーパーソナルなことは!

