水曜日あたりから私はパニクっていて頭がパンパン(しばらく続く予定)。そんな状態だし、教授も出張で不在、ご飯作るの面倒だからどっかで麻婆豆腐食べよう、と事務所近くのチャイナタウンへ向かう。
お一人様が寄せ集められるターンテーブルがこの店にはあって、椅子をひとつ挟んで隣に中国人女性が、これもお一人様で座っている。よくチャイナタウンで見かける、年齢的にはおばさんとおばあさんの中間ぐらい、性別的にはオジさんなのかオバさんなのか見極めにくいタイプの人だ。
麻婆豆腐を食べていたら、この人が中国語で話しかけてきたので、
「中国語はわからない」
という顔をしてメッセージを伝えた(食べ物が口の中に入っていたので)
そしたら、比較的上手な意味の通じる英語で
「ずっとずっと前、辛いものを食べた。それがあまりにも辛過ぎて、辛いものが一切食べられなくなった。スパイス・トゥーマッチ」
と言う。
だから何?
私にどうつなげろと?
私はおばさんを見つめるも、返す言葉もなくて、またうつむいて食べ続けた。麻婆豆腐の豆腐が鼻から出るかと思った。だって、麻婆豆腐に赤い唐辛子がいっぱい入ってたから。
まあな、ウチの家族もこんなどうでもいい話をよくするけど、そんなどうでもいい話、見知らぬ人に2ヶ国語で話しかけるなんて。
でも頭がパンパンじゃなくなったわ。ガス抜きってやつね。おばさん、ありがと。
無視して悪かったかな、と思って帰り際に「じゃ、さようなら」って声を掛けたら
無視された!


いい話だ……
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私はおかしくて本人の前でブっと吹き出しそうだった。
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