電子書籍の厄難その2

木曜日の夜から何やら急ぎの仕事のメールが飛び込んできて、週末徹夜をしたらさすがにそういう無茶は堪えた。自分へのご褒美に、ショボショボの目でアマゾン・ジャパンで日本語電子書籍を買おうとしたら今までワンクリックで買えていたのに買えない。カスタマーサービスの人にチャットで事情説明すると、海外居住者で海外発行のクレジットカードで決済する人には「ご利用いただけません」と…

ふうん… 海外発行カードで印刷版の書籍はさっき買って実家に送りつけたのにな…と腹立たしい。でも、それならアマゾン・ジャパンのギフトカードを自分で自分に買えば日本円での買い物になる!いいこと思いついた!やるな自分!

「自分へ。頑張ってね」

とメッセージも入れて1000円分購入。そしてそれをアマゾンのアカウントに繋げて…

いろいろ試行錯誤したけど使えなかった。キィー!

しかし朗報。FBに書き込んでおくと連絡してくださる親切な方々がいるものなのです。島根県情報のときもそうだった。同じ問題が起こったという海外在住日本人から裏技を教えてもらった。日本にいる妹に私のアマゾン・アカウントにログインしてもらい、フツーに海外発行カードで買えた!そしてその後、自分でログインしてもう一冊別の本を買えた!

欲しいものは買えた… アマゾン・ジャパンに立腹しているのに、ギフトカードを含め散財したのが悔しい。。しかしこれはアマゾンだけの問題じゃない。

英語のような言語の書籍なら、世界のあちこちからダウンロードで買われると困るのは分かる。たとえば、アメリカやカナダなんかと、インドとではまったく同じ英語書籍の価格に大きな差があるのは理解できる。しかし日本語。日本列島以外に日本語が公用語だったり日本語話者がやたらと多い国があろうか(いやない)。日本国外にいて日本の電子書籍が買いたいのは、日本語書物を渇望する海外在住日本人か、日本語学習者ぐらいなもの。出版業界が落ち込んでいるのなら大切にすべき筋の上客じゃないか!

じゃ、出版社が違法コピーや海賊版を恐れているとしよう。それは正規価格が高ければ高いほど、危険を冒してでも海賊版ビジネスをやる価値があるということ。だったら「古本ビジネス」があり得ない電子書籍の価格を違法コピーするのが馬鹿馬鹿しいぐらいに下げればいいのに!と素人の私は思う。

前回の honto と揉めた一件で少し賢くなった私は、アマゾンの人に「どうせ使用権だけを売っているんですから海外の人への敷居は取り払ってくださいって、会社にちゃんと言っておいてくださいよ」的なことを言った(もっと丁寧な言い方を実際はした)。

この話を本日まとめて教授に報告したら「日本のIPアドレスがあればいいってことだな。とってあげようか」と。いいことゆーね。やってやって!

「でもこういう話で髪の毛逆立ててるのが面白いから、このままでいこう」

だと。

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