違うのよ、私は

いやぁ年末って感じ。12月初旬から日本に行くから実質11月末までというせいもある。

私はカナダに住んでいるくせに米国テクノロジー企業と仕事している。今年のアメリカはやっぱりテクノロジーバブルだったかもしれない。だから長年私を雇ってくれている会社以外にも新しいクライアントがいくつか現れた。私を雇うぐらいだから日本市場を狙う米国企業か、米国市場に参入する日本企業のどちらかなんだけど。どのクライアント企業も今年はかなりの繁盛振りのように外からは見える。

驚くのは行動の速さ。時機って大切なんだなって。だから私もスタンバっているときはブログったりコンピューターの前で編物したりしてるけど、ピコーンとメールが入ったら速攻で読んで返事する。恋愛初期に気になる人からやってきたメールに飛びつくのと同じぐらいの勢いで。依頼者はスマホとタブレットでバケツリレーみたいにポイポイ仕事を回してきて、私がバケツの水で湯を沸かして温まったら返す、みたいな。このバケツリレーで貯めたお金で島根に行くわけですね。いろんな方から島根情報をいただきましたよ。楽しみで仕方ありません。

この間、貸事務所で金曜の夜遅く仕事していたら、ほかのテナントたちから「お酒持ち込んできてるから一緒に飲まない?」と誘われた。カナダの会社や人とはあまり仕事してないからなと交わることにしたけど、フランスから来たフランス人、フランス領カリブのマルティニーク島の人、ソマリアには住んだことないソマリア人両親から生まれたカナダ国籍のソマリア人… と「ビーバーやトナカイが似合うね」というタイプのカナダ人がいなかった。いろんなおしゃべりをしたけど、中国の話になり、フランス人が無意識に私のほうを向いて同意や意見を求めるかのように話しかけてくる。「どう返事したらいいものやら」と思っていたら、周囲が「彼女は中国人じゃないよ!日本人!(お前は)レーシストー!!」とチャチャを入れてくれた。「レーシスト」というのはただの冗談なんだけど。この話をフィンランド人の友人にしたら「スウェーデンやデンマークのことをよく質問されるんだよね…知らないことが多いから困る。フィンランド人だからと訂正してもすぐ忘れられる」と言っていた。実際、友人のワタシですら記憶が曖昧になり「スィーランド」という言葉を造ってしまった。「スカンジナビアの国ってさ、スゴイらしいね… スィーランドとかさ」と話しかけてごまかすのに使う。ま、もともと大した話はしていないので…

別に「微妙な違いを理解してほしい」なんて願ってないですよ。私自身がいちいち他人の微妙な事情とか違いを理解できないから。話を聞いてみたところで「へえ…」と思うだけで体得はできないし忘れるし。それに「日本人だからわからないけど、アジア人っていうくくりで予想すれば…」と相手に言えば済むことで、向こうにしてみれば何かの共通項を探し求めているだけだし。

その一方で「カナダ歴が短いからまだわからないでしょ」と言われたりする。こういう発言のほうがむかつくな。

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