「本格小説」を読み終えた後に「似たような話だ」ということで友人が借してくれた。華麗なる一族の話ということで共通点はある。富士屋ホテルを興した一族の話。
「箱根富士屋ホテル物語」は1994年、増補版は2007年にそれぞれ刊行。読むなら増補版が断然お勧め。あとがきに書いてあるけど、戦後に同族経営が難しくなってきた頃のドロドロした話は1994年時点では書けなかったから。でもそのドロドロの部分が単に昭和の話ということではなくて、横井英樹に買収されそうになったところを切り抜けた話が書かれていて、「昭和な人々」には面白いわけです。児玉誉士夫の名前も出てきた!横井英樹に買収されていたらホテルニュージャパンのように燃えてなくなったかもしれないから、ヨカッタヨカッタ。
↑そんな昭和の闇を暗躍した人の名前が増補版にはちりばめられているので、あとでウィキペディアでそっちのほうを読んだりしてとても楽しめる。
華麗なる一族じゃなくて普通の一族だけど、曽祖父ぐらいまで遡って家族史を書いてみたいなと最近思う。ブログには書けないけどね。家族の目にしか届かない形で家族の記録として。それを口実に日本長期滞在!

