マンハッタン少年記 (The Basketball Diary)

翻訳し過ぎで死ぬかと思った。急に頼んでおきながら督促のメールが最後は1時間おきにくるほどで、「あと一時間頂戴!」とか「こちらが目を通す時間がないから、できる限り最高の翻訳を出せ」などと、互いに目が血走り、耳から煙を出していたと思う。

“I want to be pure.”

土曜日午前中までには事態は収束に向かい、やっとのんびり。読みかけだった『マンハッタン少年記』を読了。英語だと「The Basketball Diary」。英語で読めるなら絶対に原文で読んだほうがいいんだけど、和訳はどんなだろ?と気になり日本語で読んだ。文庫で読んだので翻訳はいろいろと修正を入れたとのこと。翻訳者も最初にこれを翻訳してからずっとニューヨークに滞在していて当時は分からなかったことが今は理解できるようになり、修正したと言っている。でも読みづらかった。原文も読みづらいのかもしれない。ジャンキーが綴った日記だしな。やっぱりアメリカのジャンキーな人たちの世界で交わされるスラングや隠語を日本語で再現するのは難しい。アタシも練習してみよっかなぁ、あ、いえ、そういう翻訳を…

『マンハッタン少年記』はお肌にまだ輝きがあった頃のディカプリオがジム・キャロル役で映画になってる。あの学校での残忍無比な銃撃シーンがコロラドのコロンバイン高校での無差別銃撃事件に影響を与えているとか、似ているなどと言われていたから、本を読み終わってから、ユーチューブであの映画シーンを見て、コロンバインの事件の防犯カメラの映像も見て(当初は怖くて目を覆ってしか見れなかった)、真っ暗闇の淵を覗き込んでいるような気分になりました。でも小説のほうでは別にそういう乱射事件が起きたわけじゃなくて、そういう妄想に駆られているという日記が綴られているだけ。

次は Crazy Rich Asians を読もうっと。

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