モントリオールの週末と結婚式

ユダヤ教の結婚式出席のためモントリオールに行きました。

モントリオールは2回目。結婚式は郊外のユダヤ系住民が多数を占める町で開かれるとあり、「Barney’s Version」に出てくるようなモントリオールのオールドマネーの大金持ちのユダヤ人たちを垣間見ることができるのではと淡い期待を抱いていました。実際は超金持ちというよりは小金持ちな方々でありました。私から見ればそれでも十分リッチそうでしたが。宴会場は食べ物に溢れ、5時半から始まったのにデザートにありついたのは夜11時を回っていました。デザートビュッフェは大規模で、ケーキやチョコレートフォンデュにダイブしちゃおかな、ぐらいの勢いでしたが、「食べ物がこんなにも無駄になるなんてもったいない」と影で文句を言う人も結構いて、富を誇示するのも難しいものだと思いました。

シナゴーグは広々としていて、式も宴会も同じ場所でやったので、結婚式に費やしたお金が全てシナゴーグに流れているということであり、「賢いな」と独りうなずいておりました。ユダヤ教の結婚式に参加するのは2回目。ユダヤの伝統的な音楽に乗って、輪になって踊るのですが、小学校で習った「マイムマイム」のステップなので簡単。


出席者用ヤムルカ

モントリオールは1970年代にトロントに追い抜かされるまでカナダ一の大都市、経済の中心地でした。Expo 67 とオリンピックが開催され、地下鉄もそれをきっかけに作られたのですが、今のモントリオールの地下鉄は車両は別として、切符はプリペイドカードが導入されているのでトロントより新しい。でも市内の高速道路を走ると、いつ崩れてもおかしくなさそうな疲弊したオーバーパスが張り巡っていて、下を走るときは心配でした。実際、滞在中に道が突然陥没したり、上から鉄の塊が落ちてきて通行人が死亡する事故が発生。道中知り合ったおじさんが「オーバーパスから落ちてきたコンクリートの塊で道路の穴を埋める」と冗談をかましていました。モントリオール没落の原因は社会福祉に力を注ぎすぎているからと言われていますが、税金用途というのはいつも揉めどころですね。


セントローレンス川の急流、オンタリオ湖はこの上流にある

フランス語文化圏にあるモントリオールは食べ物がとても美味しい。美味しいお店を友人に紹介してもらったからかもしれないけど、マルシェなどに並ぶ野菜や果物はトロントで見かけるものとは鮮度も値段も大違い。レタスの葉が柔らかい、お肉の焼き方がよい、イチゴの味と香りがよい、ワインが安くて美味しいものが多いなどなどどれも小さなことですが、食へのこだわりの違いや食文化の違いを大いに感じました。

一杯食前に酒をひっかけようと、バーらしき店に立ち寄りました。「バーライセンスがないから、おつまみ買わなきゃだめよ。1セントだけど」と前置きがあり、期待せずにいたら豚肉を塩胡椒しただけの串なのにこれがものすごく美味しかった!しかも4本。私はこれにケベックのアップルサイダー(ビールみたいなやつじゃなくて、ワイン風のやつ)を注文。このアップルサイダーのファンとなりたくさんボトルを買ってきました。


市場に並ぶイチゴ、ラズベリー、ブルーベリー


レモンを絞って飲むエスプレッソ – 絞り過ぎに注意

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