木曜日あたりから電子書籍についてギャンスカFBで騒いでいましたが、ただダウンロードしたファイルが読めないという次元の問題から、日本国外に住む会員へのサポートはない、返品とキャンセルもなし、そしてさらにデジタルダウンロード商品を購入してもその所有権は「ユーザーにはない」という問題にブチあたりました。今回のhontoだけでなく、iTunesだってアマゾンだってどこの会社だって同じなのです。電子書籍も音楽も映像もゲームもデジタルダウンロードに関しては「再生・閲覧する権利」を購入しているだけなのです。ユーザーが永久保存できるわけじゃない。データはむこうの所有物なのです。アップルやアマゾンが倒産したらどうなるんでしょう?
知りません。
hontoに至っては「会員制」なので退会するとそれ以前に購入していたものが閲覧できなくなります。これって、たとえば「明日から有料会員制にします」なんて変えられたりしたら非常に困ったことになります。一冊しか買ってないなら即刻退会しますが、10冊買ってあって未読のものがあったら悩みます。
去年、iTunesのダウンロード商品に関して「使用権」しか私たちが買えないことに対してブルース・ウィリスがアップル社に対して激怒し、訴えてやる!というようなウワサが流れましたが訴えませんでした。あのような著名人が引っ込むぐらいなので、やっかいなことなのかもしれません。でもまあiTunesで買ったものを再生できなくて聴けないなんてことまずないでしょう。とりあえず聴ける。私の場合は電子書籍が開けなかったんだから。
でも電子書籍は私のような人には便利なんです。
+ 日本国外に居住しているから送料もかからずすぐに手に入る
+ 参考資料として必要な本は仕事が終わったら二度読みしない
+ 参考資料なので検索できるデジタル版のほうがラク
+ 引越が多い(重くてかさばるものの送料は高い)
+ 仕事用なのでアプリ使ってパソコンで読む(リーダー要らない。アプリが重要)
まあ、アプリなんか使わないでウェブブラウザで読めれば一番いいんですけど。リーダー使わないときは特に。
しかし、今回のことが勉強になったことは確かです。ずっとパソコンにへばりついていたのでいろんなものを読みましたが、電子書籍の「使用権」に関するニュースはとても少なかったので、まさに調査しているかんじでした。ネットのゲームでまさにこの件に関して問題になったことがあるって人に教えてもらいました。
スティーブ・ジョブズの自伝を読んだ人は多いでしょうが、アップルとソニーの攻防(攻防って言い方は間違ってるかもしれないけど)の箇所は、まさにハードウェアとコンテンツの両方を持っておきながら統合させることができなかったソニーが衰退し、ハードウェアしかなかったアップルがデジタルコンテンツを取り込んでいくことで勝負がついたという話でした。電子書籍はもっと事情が違うのかもしれませんが、私たちが「使用権だけを購入する」ということはあの時点から決まっていたのですよね。おそらく。
ちなみに仕事の締め切りの後にパソコンのOS設定をいじったりして本は読めるようになりました。でも文字がギザギザ… 読めるだけいいか。しかもアプリのユーザーインターフェイスが文字化けする。それを見せようとしてスクリーンショット撮ろうとしたら、「スクリーンショットは禁止されています」というメッセージが!…まったく… 極度に神経質に「違法に使用」されることを恐れているこのかんじが腹立ちます。

返品できないのは腹立つよね。
やっぱり手元に残したいものは本やCDなのかね。
でも今回のあれこれで私も勉強になったし面白かった。
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ごねてみたよ、私。
サポート対象外で返品できなくて閲覧してないんだから、「紙版」と交換してくださいって。
「ムリ」
というのを100語ぐらいの長文で言われたよ。なんかさ、規約に忠実なのも重要かもしれないけど、私これまでいーっぱい本を買ってきたのに、その忠誠心に対する報いは微塵も感じられなかったね。
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