宮部みゆきのファンではありませんが、諸般の事情によりこれを読むことに…
話は80年代後半から90年代初頭のことなので、現在は金融法も改正されていますが、私は個人的な体験からクレジット金融にはまってしまう人間の心理について深く思いを馳せずにはいられませんでした。ちなみに私はそういうものにははまらないタイプです(だと自分では思う)。
これを読んでいる最中に中国のことが頭を過ぎったので調べてみたら、案の定、かの国ではデビット&クレジットカード関連のビジネスはうなぎのぼりでした。銀行カードの去年の累計発行数が 35億強で前年比 19.8% 増で、そのうちクレジットカードは 3億強で前年比 16.0% 増ということらしい。今は中国人が財布の紐を緩めなければ誰が緩めるのかということですから当たり前ですよね。絵に描いた餅のような物質的幸福を追い求めるチャンスが普通の人にも訪れたわけですから、いろいろと買いたいものは多いだろうし。2008年のリーマンショックはアメリカ発だったけど今度は中国発なのかな…
読後の後味が非常に悪くて、やっぱりこういう話は好きにはなれないけど。本を開いたらそのまま二日間で一気に読み上げてしまいました。
参考 : http://blog.livedoor.jp/john1984jpn/archives/51966431.html

