嘘つきアーニャの真っ赤な真実

引き続き米原万理の本。

読み出したら止まらなくなり、最後は目を赤くして読んだ。幼い頃の学友の行方を追っていく話だけど、最後はベオグラードが舞台。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の真っ最中に話は終わってしまう!最終章の米原万理のこの紛争に対する見解が読みどころでした。ルーマニアのチャウシェスク政権に対してもそうなんだけど。生まれたときから共産党に接していてロシア語の達人ということもあるけど、批判の切り口が美しいわ。それがこの物語の美しさでもあるのですが。

3年ぐらい前にプラハで数日間徘徊したことがあるからマリとその友達が走り回ったプラハの街の様子も想像できたし、この本の内容と同じテレビ番組をネットで見てから読んだので、登場人物を頭で思い浮かべることができたのもよかったな。

ああもっと米原万理の本が読みたいな。

2 thoughts on “嘘つきアーニャの真っ赤な真実”

  1. 図書館で何回か、借りたものの
    手元に奥には寂しいような、悲しいような気持ちになるので買っていない本です。
    >ああもっと米原万理の本が読みたいな。
    わかります!
    どうしたらいいんでしょう。。

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  2. 寂しくなった!最後どうなったのか消息が途切れたけど、今じゃ米原さんが亡くなってるしね。
    >どうしたらいいんでしょう。。
    米原さんふうの作家を探しましょうか…

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