2周年を迎えて

東日本大震災から2年。

報道熱が冷めても長く続けることを目標にThink of Japan While Knittingは「ふたふし」を越え、3年目に入ります。今年は北米全体で$1310(カナダドル)をあしなが育英会に寄付しました。日本のTJWKの寄付は北米の何倍にものぼることでしょう。この一年もまた、モチーフを編んでくださった方、繋げてくださった方、会場を提供してくださった方、材料を寄付してくださった方、作品を買ってくださった方、いろんな人にお世話になりました。皆様本当にどうもありがとうございました。

今年1月17日は日本に居合わせ、神戸メリケンパークの阪神大震災の記念碑に行く機会もあり、特別番組もテレビで見ました。ある番組では、震災の時に赤ん坊だった男の子たちの軌跡を紹介していました。今は成人間近の彼らですが、神戸レインボーハウスで遊んだりケアを受けたりしていました。レインボーハウスはあしなが育英会により建設・運営されていて、去年TJWK関西の方が実際にその施設を訪ね様子を詳しく伝えてくれたことも思い出しながら番組を見ていました。TJWKは東北レインボーハウスのために寄付活動をしています。こういうことにお金が使われるんだな、いいことだなとあらためて思いました。

去年心に残ったことを紹介したいと思います。

去年10月、サンフランシスコ日本町にあるNEW PEOPLEでTJWKの販売展示イベントを開催しました。同じ日に米海軍や海兵隊によるFleet Week、SFジャイアンツの試合をはじめ、いろんなイベントが開催され、市内の交通渋滞が心配され、大掛かりなイベントの狭間となった日本町は空洞化。しかし天気は快晴、のんびりと散歩を楽しむ人たちや、TJWKのことを知った人たちがたくさん立ち寄ってくれました。その中でとても印象に残ったお客さんが一人…

去年秋は日中間の領土問題が引き金となり、反日デモがサンフランシスコ中華街でも行われている頃でした。そんな折に、車椅子に乗った中国人の男の人がブランケットを買ってくれました。英語に強い訛りがあったので生まれはアメリカではないはずです。手も少し不自由そうでしたがこんなメモを手渡してくれました。

BEAUTIFUL AND COLORFUL BLANKETS
KEEP YOU WARM AND YOUNG AT HEART FOR A GREAT CAUSE

「寄付ための美しくてカラフルなブランケットはあたたかいし気分も若返らせてくれますよ」という大意です。Warmはきっと体だけでなく心も温かくなるよ、と言ってくれていると思います。「心温かく、心若く」です。

電動車椅子に引っ掛けてあるリュックにブランケットを丸めて入れてあげると、その中国人のおじさんはウィーンと風を切ってビルを去っていきました。あの時はポカンとしていましたが、今はあのおじさんのことちょっとカッコイイなと思っています。

Keep you warm and young at heart.

とてもいい言葉ですよね。

心温かく心若く

これからも少しずつですがモチーフをつなげて寄付につなげていきます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

2 thoughts on “2周年を迎えて”

  1. 2年前に会社を辞めて今は、小さな会社を始めています。前の会社では、水産の輸入をしていて世界中を回っていました。こういうサイトは、本当に安心します。私も何か買わせていただければと思います。

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