ちい散歩 その4 広島編
教授が原爆ドームが見たいというので広島へ。私は被爆者証言の通訳をしたことはありますが、原爆ドームも平和記念公園も行ったことがありません。そういうわけで広島へレッツゴー。
名古屋から出発。新大阪でさくらに乗り換え。さくら初乗車!内装がシニア狙い。車内販売のコーヒーカップの白いラインが新幹線であることに気づく。洒落てるぞ、JR 西日本!ピントが「こけしアネス」にあっていますが。知っていますか?「こけしアネス」を?私の大好物、日本に帰ったらハズせないアイテムの一つです。でも今回何か味が落ちたような気がしました。変なネーミングよね。「こけし」はわかる。こけしの形だもん。「アネス」って何?
到着は既に夕方近く。まずは広島焼。我々のような観光客のためにあるのではないかと思われる「お好み村」へ。雑居ビルの中にお好み焼き屋がぎっしり。広島カキ入でおいしゅうございました。「広島では屋台が禁止になったので、屋台のお好み焼き屋がああいう雑居ビルにまとめられることになった」と後で立ち寄ったバーのおじさんに教えてもらいました。
この近くに流川町という歓楽街があり、風俗がどのような状態なのかを社会見学。かつては若いお兄さんたちが執拗な呼び込みをしていたと記憶していますが(いつの話でしょう)、そのような人たちは見当たらず、ブースがあちこちにあり「情報無料案内所」などという看板があちこちに… そして、遊び方により価格設定が異なることが「System」と呼ばれ、あちこちにその看板が見られました。英語圏に暮らす私たちには「システムってなんのこと?」と興味そそられる風俗和製英語です。そして、驚くなかれ、アラフォーかアラサーかを選べる店の看板を発見。アラフォーのほうには「人生経験豊富。仕事に疲れたアナタを癒します。」というような熟女の魅力をアピールする口上が!歓楽街にはこう「ナケナシの想像力の爆発」ともいえるコピーが氾濫しているので、看板を見て歩くのが楽しみです。しかし、これは熟女の幻影を謳ったコピーです。現実の熟女はアナタを「でぐのぼう」扱いするのが一般的ですから。「アラフォー」のほうの看板のモデルは「あるある!」な髪型とファッションで現実主義を貫いていました。
さて翌日。爆心地から30m 離れたラーメン屋で昼ごはん。爆心地の記念碑を見て、原爆ドーム、そして平和記念公園。有名なサダコ像を見て、資料館へ。教授は投下された原子爆弾のモデルに強く興味を示して、時間をとって見学。やっぱり理系ですね。
私は広島がなぜ原爆投下の標的となったのかを説明する歴史、つまり第二次世界大戦に至るまでの広島の歴史を説明するパネルをしげしげ。現代日本人が忘れがちな日本近代史。説明は簡単ながらも配慮、熟慮、遠慮が感じられ、結果、中立的になっています。たった50円の入場料で日本近代史をサラっと復習できます。そういえば、西日本と東日本を関ヶ原あたりで分けたがる理由をまたひとつ発見。資料館に「鈴鹿山系を境に全国を東西に二分し、第一総軍の司令部は東京に、第二総軍の司令部は広島におかれた」とありました。
厳島神社に行くつもりなのに資料館に3時間も長居したので、2つのユネスコ世界遺産を行き来する遊覧船を利用。とても便利です。知ってました?原爆ドームの世界遺産登録にはアメリカと中国が猛反対したって。ま、当たり前ですが。というわけで「負の遺産」から「正の遺産」へ移動。
既に午後4時半で、宮島には人影も少なく… 鹿も人疲れしている模様。潮が満ち始めて鳥居は水の中。私はこの状態の鳥居のほうが好きです。瀬戸内の夕暮れも美しく、神社の朱も鮮やかに雅やかなのですが、人が少ないのでそら恐ろしくなってきました。
フェリーに乗る前に「もみじまんじゅう」をバラで買い食い。老舗のお菓子から出るゴミの量は多いね。一気に3個も食べてしまったせいもありますが。3個も食っておきながらナンですが、そんなに好きではありません。





私も新婚旅行が広島原爆ドーム&資料館&おこのみ焼きでした。
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奇遇だね。それはアンソニの趣味で広島になったわけ?
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