今日のトロントは晴れ。お久しぶり、おてんと様!
夕べは午前2時半までパソコンの前に張り付いて、オバマの勝利宣言スピーチまで見て、教授とチャットして、寝ました。カリフォルニア州パロアルトのバーで大統領選結果を見ていた教授は、オバマの勝利確定でギャーっと拍手喝采と雄叫びに包まれてびっくりしたそうです。まあ、若年層の多い店だったということでしょうか。
私はロムニーの敗北宣言のスピーチがものすごく短くて、つまらなかったことに驚きました。「負けるはずがないからスピーチは1つしか用意してない」と言ったらしいですが。
誰か(ジャーナリスト)が、敗北宣言で実はその人らしさが一番出る、と言っていたので前回の大統領選から注目してました。2008年はまず、ヒラリーの民主党大会での敗北スピーチが一番心に残っています。ファーストレディ時代から「女」ということで公然とからかわれ、批判されてきたヒラリーの「私はここまで来たよ」の、イジワルな見方をすれば自画自賛のスピーチでしたが、自分で褒めてあげたいほど彼女は頑張ったのだと思うと、感動して涙が出ました。2008年のマッケイン大統領候補だって、キャンペーン中は「茶会」の人たちに媚なきゃいけない事情があったけど、最後のスピーチはそれを捨てたよいものだったので、古株の共和党政治家らしいと評価が高かったのを覚えてます。
私は政治ウォッチャーじゃないので、こういう大イベントのときか、政治家がイケメンだとか、ピンクスキャンダルでバッシングされているときじゃないと、注目しないんですけどね。
今回だって、もうアメリカに住んでないということで、大統領選よりアームストロングのドーピングニュースを追ってましたから。スポーツでのドーピングって、やった人が叩かれたり、スポーツの健全さを高らかに謳うかんじの論調や、スポンサー撤退のニュースが多いけど、「勝つためのプレッシャーでやってしまう」、「チームでグルでやってしまう」、「つい偽証をしてしまう」、「バレそうだから薬物テストする側もとりこんでしまおう」、という構造なので、誰かが表立って叩かれると、その影に隠れることができてしまう人たちがいるということなのですね。とても複雑で面白いニュースです。
