International Festival of Authors

柴田元幸、川上弘美、イトウヒロミ(詩人) の文学パネルディスカッションに金曜日と日曜日に行ってきました。
金曜は Japan Foundation (国際交流基金) のイベントで、日曜のは International Festival of Authors (IFOA) というイベント。金曜のほうは、カナダ人作家と詩人も交えての話だったし、イトウヒロミさんという人がとても迫力のある面白い方なので、会場は笑いの渦でした。文学イベントでこんなに笑えて楽しかった!

柴田さんと川上さんは去年もトロントに来ていて、お話したり握手してもらったのですが、今年も!?ということで去年果たせなかった柴田さんの本(「翻訳夜話」)を胸に抱いて、「サインお願いします」と自作の手編みセーター着て文学少女みたいにアプローチしたのでした。トロントに2年連続で来るなんて思いもしなかったとのことなので、とてもラッキー。

特に金曜日は川上弘美のサインをねだっている人はたくさんいたけど、柴田さんのを狙っている人はあまりいなくて、「私、去年も柴田さんにお会いしたんですヨ。そして日曜日のイベントも行くんですけど、今晩とネタは一緒なんでしょうか?」と言ってみたところ、「話題を変えるように努力しますね」とおっしゃってくれました。これが週末の成果。

Monkey Business は柴田さん主宰の文学季刊誌で、村上春樹レベルじゃない日本の作家を紹介していく雑誌です。これの見開きにももちろんサインを貰いました。ミーハーです。ミーハーだけど文学少女なので両イベントでハイハイと挙手をして質問もしました。特に IFOA のほうは「英語に翻訳された文学」をテーマにしたシリーズだったし、ディスカッションの始めに翻訳も含め作品の「声」について話をしていたこともあって、翻訳された作品を自分の作品と思えるか、翻訳されないとノーベル文学賞など受賞できないけど、それはよろこんで受け取れますか?という質問をしてみました。

みなさん、翻訳された作品は自分のものじゃなくて翻訳者の作品だと思う、と言っていました。自分の母国語ではない言葉で書かれているのだから自分のものじゃないけど、ノーベル賞は私がもらう、と川上さんは言い切っておりました。でもノーベル賞の件については「ちょっと難しいから答えにくい」という前置きがあってのジョーダンだったのですが、とてもよい切り返しでした!イトウヒロミさんのほうは、詩人ということもあって、「自分の過去の作品は、自分が産み落としたら最後、糞なの!だからなんとでもしてちょうだい!私は前進しなきゃならないから」というような意見でした。

Japan Foundation のほうは、イトウヒロミさんとカリフォルニア州バークレー生まれでカナダに移民してきた女流詩人との対談だったので、「移民したことが作品に与える影響」を話していました。そのカリフォルニア出身の人が「ユーカリの木の香り」を懐かしがって話していたのですが、私もあの香りには同じ気持ちを抱いているので嬉しかった。バーリンゲームは特に線路やエルカミーノ沿いにユーカリの木が多くて、散歩したりするとあの香りで空気が満ち満ちているのです。だから、イベントが終わったら「あの人にも握手してもらおう」と考えていたのですが、すっかり柴田さんにサインしてもらうのに必死になって忘れてしまいました。

そうそう、このイトウヒロミさんの詩の朗読がものすごくリズム感があって、圧倒されるんですよ!サンディエゴ在住なのでアメリカなら朗読に参加できる機会もあるのではないかと思います。

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