田辺聖子の新源氏物語読んだ。ノルウェー旅行中に。
ブログを始めるずっと前から、2000年ぐらいから読書記録つけてたけど、本の題と著者名をリストしてただけで、読んだことあるのに内容をすっかり忘れている本がいろいろある。でもブログっておくと、もっと内容を思い出せる(ような気がする)。全部の本をブログる余裕はないけど。
いろんな源氏物語本がある中、これ以外にも何か昔読んだことがある気がするけど、思い出せない。「あさきゆめみし」とこれと、あともう一つ、何か。読書リストを検索してみたら、胡桃沢耕史の「翔んでる源氏」しかなかった。これは源氏本とはいえない… よね。
源氏物語は、やっぱり源氏が若くてあちこちに愛人を作って自業自得に陥っているときの話が一番面白いね。源氏が熟年に達してからの話は、若いときの失敗を踏まえて立ち回りがうまくなってしまい、出家することで人生の諸々をチャラにしたいと願ってばかりで、ギラギラ度が足りない。彼が「官僚体質」というのはきっと須磨に飛ばされるあたりからだな。そのせいか、田辺聖子も、上巻では雅な香りのする言葉を星のようにちりばめて、まめまめ&ノリノリで書いているけど、途中から普通の現代小説みたいな語り口になってたよ。盛り下がったのは私だけじゃないと思うな。
また何年かしたら、次の瀬戸内寂聴か円地文子のを読もうかな。今はお腹いっぱい。

