オレゴンでは車を借りて、ワイナリーを巡るということ以外には別に目的はなく、ドライブしてさすらっていました。
北米西海岸にはカルチャーがない、と非難めいたことを言う人がいますが、カルチャーってそもそもなんですか?と私は疑問に思います。ま、私は西海岸派なので(まず気候や景色が好き)、贔屓目に見てますけどね。あと、車を運転できるかどうかによっても左右されますかね、西海岸を満喫するには。
ポートランドからウィラメッテバレーに行って、車で気の赴くままに、道を間違えてるかもしれないけど大体の方角は太陽みたら分かるしな、ブーン。眠そうな田舎の景色も私は大好き。農地を走れば、「あれはリンゴの木だな」、「あれは麦じゃない?」などと、農作物のこと知らないくせに適当なことを口走りったり。ハイウェイだって、インターステイトハイウェイじゃない下道走ると、小さな田舎町に次々と巡り合うし、SONIC とか車をドーンとレストランに横付けしてそのまま車の中で食べるファーストフードを見れば、「是非行きたい」と思うし(← SONIC は田舎に行けばあるよね。アメリカングラフィティみたいにローラースケート履いてるウェイトレスはいないないけど。)
そんなアメリカの原風景(?)にかかせないのが、ダイナーとドーナッツ屋ですよね。オールディーズ(老人ね)のたまり場で、でーんと太ったアメリカ人にでーんと太りそうな食べ物を給仕してもらったりしたりするのもオツなものです。歩行補助器使っている老人なのに、コレを食べられるなんてスゴイ!と人間観察にも忙しい。
でーんと太りそうな食べ物、その1

ほわほわあったかいシナモンロールに甘いアイシングに、どかんとバター
いやマーガリンかもしれない。バタカーナかもしれない。
これを二人で珈琲飲みながらつっつきます。ダイナーの薄い珈琲も好きです。薄くても美味しいやつあるし。
でーんと太りそうな食べ物、その2

これは新発見でした。「DUNKING DONUT」と書いてあって不思議がっておりましたら、「珈琲にドーナツをダンクする(突っ込む)んだよ」と教授に教えてもらいました。教授って何でも知ってるんですね。「じゃあ、あのチェーンの Dunkin’ Donuts は?」、「アメリカ人はドーナツを珈琲につけて食べるのが好きだから、あの名前なんだよ。」、「え?じゃあこのドーナツは?」、「珈琲につけやすいカタチにしてあるんだと思う」
というわけで、人間工学的に(?)理にかなった、やや悩ましげなカタチ、アメリカ人のドーナツ文化を追及した究極のドーナツを発見したわけです。どーだ、これがアメリカ文化だろが。でも私はオールドファッション派ではなく、フレンチクルーラー派なので、フレンチクルーラーをお召し上がりました。おほほ。ドーナツ屋の薄い珈琲も大好きです。
ま、どれもたまーに食べるのはいいけど、頻繁に食べたらダメなものですわ。
こんなものを食いつつ、あちこち運転していましたら(すなわち全然運動していない)、クソ暑いウィラメッティバレーから濃い霧に包まれたオレゴンの海岸に行ってしまいまして、スエットを買うハメになりました。海岸は Newport という町に行ったんですが偶然のわりには有名なビールを製造しているトコでして。それについてはまたあとで。
