ウサギ

母の日がらみで急に思い出した。

上野動物園にカンカン&ランランというパンダが来たので、三重県から親に連れて行ってもらった記憶。当時は小学校が半ドンだったので学校休んで近鉄特急→新幹線に乗って行った気がする。三人姉妹、両親におじいちゃんも一緒だったような気がしないでもない。東京着いてホテルにチェックインした頃には夕方だった気がする。6歳ぐらいだったからこの学校わざわざ休んでいろんな電車に乗ってパンダ見に行くということで私は相当テンション高かったと思う。夕飯にレストランに連れてってもらって、「好きなもの食べな」と言われて、私は「大アサリの塩焼き」注文した。6歳なのに。

そんなのやめとけ、お子様ディナーとか可愛らしいもの食え、他にもいろいろあるのに… と散々引き止められたのに、「大アサリの塩焼き」一本で。それだけしか食べなかったと思う。でもアサリは本当にデカかった。食べた後の貝殻を持って帰りたいとかゴネたかもしれない。実際は持ち帰ってはいない。

本題はソコではない。

翌日動物園でパンダ見た。でも覚えてない。サンディエゴ動物園のパンダの記憶のほうが新しいし。で、動物園で「おみやげ買ってあげる」ということになり、なぜか私は白ウサギのぬいぐるみを選んだ。2歳児の妹はちゃんとパンダのを買ってもらっていた。「お前はパンダを見にきたんやぞ!ウサギでええんか?」というダメ押しはあったと思う。今思えばなぜあんな、なんの変哲もない、そこらへんの飼育小屋にいる白ウサギを買ったのかはわからないけど、すごくテンションがあがっていたんだと思う。

まさにこのポーズ、この角度のぬいぐるみだった。

その後、姉妹は帰りの電車に乗る前に、ぬいぐるみ抱っこしながら、連れションに行き、2歳児の妹と私は一緒にトイレに入った。そこで、あろうことか、流す前の洋式水洗トイレに妹はパンダを落としてしまったのである。姉である私は、クルクルと水と一緒に流れるパンダを手づかみで救助して、洗ってやった。しかもずぶぬれのパンダを自分のハンカチでくるんだ気がする。しかし大切な動物園のおみやげなので、妹は乾いた後のパンダを可愛がっていた。毛並みがボサボサになってしまったけど。私もウサギは可愛がっていたけど、友達にも「パンダ見に行ったのになんでウサギなん?」と質問されていた。

で、子供の頃は年に一回おじいちゃんに三人姉妹が買い物に連れてってもらって、何でも好きなものを買ってもらえる日というのがあって、妹とお姉ちゃんは欲しいものが決まっていてサッサと買ってもらっていた。私は舞い上がってしまって一体何が欲しいのかわからなくなることが多く、おじいちゃんに叱られていた。いつものように「はよ、決めなさい!」と叱られ始め、動揺して「じゃあ、アレ」とウサギの形した籐籠を指差してしまい、それに即決定。

後で妹に「なんでそんなもの欲しいっていうのか不思議やった」と心の底から不思議がられた。「可愛くない上に、あんな安物… おじいちゃんと買い物行くときは高いもん狙わなあかんわ。」と… ストラテジーも聞かされた。

… ウサギづくしの思い出 …

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