
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%AA%E7%AB%A5%E6%97%A5%E8%A8%98
なんか久しぶりに怪奇小説風な物語読んだ。こういうのは、日本で OL してたときに通勤電車の中で読んで「私は普通にオーエルしているが、実はダークな部分のある女なのだよ。クククっ…」と不気味に微笑むのが、アンバランスなようでいて心のバランスが取れて好んで読んでおりました。しかし、今はこんなにも自由な生活をしていて、「虐げられている感」がまったくない健全な生活なので、読書の趣味も変わったのだと思います。
最初へんな言葉遣いに「ん?」と思ったけどこれはわざと主人公たちがこんなふうにしゃべってるんだなと気づいた。ハヤワカ epi の文庫版だったので、訳者あとがきまで読み(同業者っていやね、こういうとこまで楽しみに隈なく読むから)、どうもタイトルの訳を不満に思う人がいるらしいようなことだったので、訳者のブログまで行ってみました。私はこの和訳は好きです。それに、タイトルの訳が本の売れ行きだとか市場を考えて原文に忠実にならないのも当然だと思いますが、私はこの場合、字面どおりじゃないけど内容をよく反映した翻訳じゃないかと思っています。字面どおりだと「大きなノートブック」ということらしいです。
私は昔から訳本をよく読む人だったので、訳が少々不自然に感じることに対してものすごくおおらかです。特にその不自然さが興味をそそる結果になったり、「きっと外国の話だから違った感じがするのかな?ワクワク」と勝手に外国文化に憧憬を抱くからです。そんな私ですらどうしても無理だったのが SD シリーズでしたけどね。
