忘れることが大事

茂木健一郎の連続ツイートで、「忘れることが一番のアンチエージング」っていう逆説的な記述があった。記憶に関するものだったけど、目からウロコだったけどすごく納得。

自分のメモ用に勝手に引用します。

記憶は脳のもっとも大切な機能の一つであるが、一方で若さを失う原因にもなる。すでに学んだことでなんとか回していけるから、向上心を失う。また、ネガティヴな体験にいつまでもとらわれていると、新鮮なチャレンジ精神がなくなってしまう。

無意識の中の記憶から自由になるためには、逆説的だが、一度それを思いだして意識の中に呼び戻さなければならない。意識化することで、凝り固まっているコンプレックスを解きほぐす。思いだすことで、ようやくのこと、安心して忘れることができるのである。

どのようにして、無意識を意識化するか。一つの手法として「フォーカシング」がある。自分の心の状態をメタ認知して、そこに何か感じられるもの(felt sense)を探りあてる。関連して思い出すこと、気になることを、無意識の暗闇に光を当てるように見つめていく。

ニーチェは、「ルサンチマン」(恨みの感情)こそが、人を堕落させるものだと看破した。ルサンチマンと、それに基づく攻撃性は、精神を急速に老齢化させる。無意識の中に凝り固まったルサンチマンから自由になるためには、一度思いだして、それから忘れることだ。

人間にとって、自由になるのは「今、ここ」から先の「未来」だけである。心がけ次第で、今この瞬間に「革命」を起こすことはできる。しかし、そのためには、「忘れる」ことが必要である。忘却の新鮮作用こそが、私たち人間を若々しく保つ、単純で深遠な手法なのだ。

そーなのよー。大したことじゃないけど、翻訳してても編み物してても、簡単な作業をしているときに「気にかかっていること」がどんどんと思い出されて、作業の邪魔になる!そういうときメモにささっと気になることのキーワードだけど書き留めておくだけで、また集中力が戻ってくるんだよなー。To Do リストもそういうために使うよね。

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